空白の10日間

「10日間,富士山で遭難していましたが,
 そろそろ薬物反応も出なくなっただろうし,
 髪もマンモス短く切ってきたので,
 思い切って出頭してこようと思いま〜す」
みたいなことを書こうかと思ってた矢先に,
嵐を呼ぶ園児の著者が山で遭難というニュースが出てきて,
結構シャレにならんなぁと思ってはみたものの
やっぱり書いてしまったのでした.
そんなストレス発散の捌け口をブログに託す水曜日.
皆様,いかがお過ごしでしょうか.


富士山は頂上まで登ってきました.
朝10時から登り始めて,夕方4時過ぎに頂上に到着,
夜7時半には下山という日帰りコースの富士山.
楽しいは楽しかったですけど,
めちゃめちゃしんどかったです.


だいたい富士山というのは,
夜から登り始めて,八合目ぐらいで一休みしてから
御来光を拝むというのが正しい初心者の登山方法なわけで.
僕らと同じ時間帯に登っていた殆どの人たちは
中〜上級者と思われる方々ばかりでした.
まぁ登る速さが安定しているわ,
全然大きな休憩を挿まずに登り続けるわで,
僕らが必死に酸素ボンベをシュコーシュコー吸ってるのを横目に
歴戦の勇者たちはどんどん高みを目指し続けるのでした.


その勇者のうちの1人に話を聞いてみたところ,
富士登山は3回目だけど,このルートは初めてなんで,
 まぁ初心者みたいなもんですよね」とか笑いながら話してましたけど,
そんな初心者が,MP3プレーヤーの入ったショルダーバッグを片手に
カットソーとジーパンとスニーカーで富士山をホイホイ登ってるわけないじゃないか!
それは1週間前に登山靴とか登山バッグとか雨具とかを
あわててジャスコで購入した僕への当て付けか?
総額3万くらいしたんだぞこの野郎!


まぁ無事には登りきりましたが,
自分たちがとことん登山初心者であるという事実を
大いに思い知らされる結果になったのでした.
とりあえず,酸素ボンベを持っているのは
みんな初心者ということは判明しました.
いや,富士山って酸素ボンベ必要って思うじゃないですか,普通?
でも,中〜上級者って,そもそもボンベ自体を持ってないんですよこれが.
「富士山に酸素ボンベ」っていうのは,
すなわち「1.7倍に2万円!?」と同等なんじゃないかなぁと思います.
そりゃ,周囲から嘲笑の的にされるってもんですよ.