メールを全然返信しない僕が悪いんですが

どんなに体調が悪かろうが,
朝,目覚まし時計が鳴ると布団から這い出て,
髭を剃って着替えて鞄を抱えて
会社へと赴くわけですよ.
ここまでの作業を,何の疑問も持たずに
無意識のうちにこなすのが,
会社の狗としての嗜みというものです.


しかし,体調の悪いときに参加する会議ってのは
苦痛以外の何者でもないわけで.
だいたい,1時間で終わる予定の会議が
2時間半かかるって,
それ会議としてどーなのよ.
どの部分が気に食わないのだとか,
誰に責任があるのだとか,
追及したがる気持ちは解らんでもないですが,
たまには,議事録をずっと速記し続けてる
僕の身にもなってみてくださいよ.


その会議が長引いてた間に,
長らく連絡をとってなかった学生時代の友人から
電話がかかってきていて,
着信履歴が残ってました.
懐かしいなーと思いながら
こちらから電話をかけてみたのですが.


「もしもしー?何か用事でもあったー?」
「え?用事?・・・いや,全然何もないんだけど・・・」
「え?・・・えっと,さっき電話かけてこなかった?」
「え?電話?・・・いや,全然かけてないんだけど・・・」


・・・ケータイ誤作動による,間違い電話でした.
例えばジーパンのポケットにケータイを入れておいて,
その上からボタンがポチッと押されますと,
ケータイが誤作動して,電話帳が開かれます.
するとすると,その電話帳欄のトップオヴトップスに
僕の名前が表示される確率が非常に高いのです.
何故なら当方,苗字が『あ』ではじまるタイプの人間だからです.


それからまたさらに『発信』ボタンがプッシュされると,
晴れて僕の元へトゥルルルル,ということになります.
そんな訳で,ケータイを持ち始めてから此の方,
既に2,30件程度の誤通報を受信しているのです.
もう,コレだけに関しては,ベテランの域なんですよ.エヘン.


それにしても,電話先の友人の態度のぎこちなさといったらまぁ.
そりゃ,用も無いのに電話をかけられた上に,
こちらも特に話すネタがなくて,
原油価格が上がり続けてて困るよねー.」
ていう話を振っちゃったもんだから,困惑したのは解るけどさ,
もっとこう,フレンドリーに会話してくれても
良かったんじゃないのかい?
学生時代は,僕らあんなに仲良かったじゃないか.


・・・こーして,年を取ると,
友達がだんだんだんだんだんだんだんだん減っていくのです.
大人になるって,世知辛いなぁ・・・